こんにちは、にゃー子です。
今回は、小宮信夫さんの著書
『こどもはこの場所で襲われる』
の読後レビューをお届けします。

お子様をもつ方に是非よんでもらいたいおススメの本です!

目次
「見た目や場所では、子どもは守れない」
危ないのは「入りやすく見えにくい場所」
こんなふうに子供におしえていませんか?
- 暗い道は危ないから通らないように言ってる
- 知らない人にはついていっちゃダメって教えている
でも、この本を読んで気づきました。
その教え方、かえって危ないかもしれません。
この本を読もうと思った理由
タイトル『こどもはこの場所で襲われる』にドキッとしたのがきっかけでした。
さらに帯にはこんな言葉が
「暗い道は危ない、怪しい人に気をつけて——こんな教え方では子どもを守れない!」
いったい、どう教えれば子どもを本当に守れるのか?
その答えを知りたくて、手に取りました。
この本はこんな人におすすめ!
この本を読むとわかること
- 子どもが狙われやすい“本当の場所”とはどこか
- 犯罪者がどんな手口で近づいてくるか
- 尾行されているかを確かめる簡単な方法
- 子供に景色を基準とした危険な場所の教え方

この本の特徴
- 犯罪学の専門家による、リアルで説得力のある内容
- 実際の事件例をもとに構成され、理解しやすい
- 子どもにも説明しやすい言葉と具体例
- 親が「何をすべきか」がはっきりわかる
読んで特に印象に残った3つのこと
1. 「怪しい人」は見た目ではわからない
「知らない人は危ない」と教えると、
「知っている人なら安全」と誤解するリスクがあります。
実際には、普通の見た目の大人が偶然を装い、巧妙に声をかけてくるケースがほとんど。
“警戒すべきシチュエーション”を知ることが大事なのだと気づきました。
2. 人が多い場所が安全とは限らない
「にぎやかな場所=安心」と思いがちですが、
犯罪者がターゲットを探すのも、実は“人の多い場所”から。
その後、言葉巧みに人けのない場所へと誘い込む——
これが、思っている以上に現実で起きている手口だそうです。
3. 防犯ブザーを持っていれば安心? その考えに潜む落とし穴
私たちは「防犯ブザーを持っていれば安心」と思いがちですが、本書を読んでその考えを改めさせられました。
驚いたのは、防犯ブザーがうまく使えないケースもあるということ。

例えば・・・・
それでも、持っていないよりは良い
もちろん、本書も「防犯ブザーが無意味」と言っているわけではありません。
怖くて声が出せないときでも音が出せる、という意味で、ブザーがあることで助かった例もあります。
ただ大事なのは、「防犯ブザーがあるから大丈夫」と過信せず、あわせて危険な場所や逃げ道を知っておくこと。
これが、親として子どもに伝えておくべき防犯の基本だと教えてくれます。
読後の感想:親子で“防犯の見直し”をしようと思えた本
この本を読んで、私の防犯に対する“思い込み”が一気に崩されました。
スマホを見ながら歩いていて、尾行されていることに気づかず犯罪に巻き込まれたケースでは、「尾行されているかどうかを簡単に確かめる方法」まで紹介されています。
しかも、その方法で“当てはまったら、迷わず110番を”と書かれており、
「こんなことで通報していいのかな…」と迷う心配がなくなります。
子どもに怖がらせすぎず、でもしっかりと“危ない場所”を教える方法が詰まっていて、小学生はもちろん、中学生以上のお子さんを持つ親御さんにもおすすめです。
親子で防犯について話し合うきっかけにもなり、通学路の見直しや、防犯ブザーの使い方を改めて確認するきっかけにもなりますよ。
通学路の見直し、防犯ブザーの使い方チェック、
そして何より「子供に危険な場所の伝え方」を考えるきっかけになりました。

まとめ
- 防犯教育は、「暗い道」や「知らない人」に限った話ではない
- 犯罪者は“巧妙に”近づき、“人が多い場所”から狙っていることも
- 防犯ブザーも「持ってるだけ」では意味がない!
- 親子で防犯について話すことで、安心につながる
書籍情報
書名:こどもはこの場所で襲われる
著者:小宮信夫(こみや のぶお)
出版社:新潮新書
発売日:2022年9月16日
ページ数:240ページ
小宮信夫(こみや のぶお)さんはどんな方?
小宮信夫さんは、日本を代表する犯罪学者のひとりです。
🔹主なプロフィール
- 立正大学文学部 (社会学科 教授)・ケンブリッジ大学大学院防犯犯罪学研究科学修了。
- 国連アジア極東犯罪防止研修所、法務省法務総合研究所などを経て現職。
- 「地域安全マップ」の考案者
- 「防犯の専門家」として、教育機関や自治体への指導実績も多数
従来の「怪しい人に注意」といった主観的な指導とは異なり、“犯罪者の視点”から見た”防犯”を提案しているのが大きな特徴です。
小宮信夫さんの他の防犯に関する著書おすすめ
子ども向けだけでなく、大人も読みたい“防犯の新常識”がわかる本がたくさんあります!
専門家の視点から、親にも子どもにもわかりやすい言葉で防犯の大切さを伝えてくれる内容なので、安心して手に取ることができます。
1. 『見てすぐわかる犯罪地図 なぜ「あの場所」は犯罪を引き寄せるのか』(青春新書インテリジェンス)
「人」はウソをつく。しかし「景色」はウソをつかない! 声をかけられて、道を聞かれて…子どもや女性が犯罪に巻き込まれるきっかけは、だまされることがほとんどだ。「危ない人」を見抜くことは難しい。でも「危ない場所」を見抜くことはできる。「景色解読力」で危険な場所を見抜き、身を守るための最新防犯科学を、図とイラストを使ってわかりやすく解説する。(引用元:amazon)

2. 『犯罪は予測できる!』(新潮選書)
街灯、パトロール、監視カメラ……だけでは身を守れない。犯罪はいつ、どこで起きるのか? 注目すべきは「不審者」ではなく「景色」なのだ――。犯罪科学のエキスパートが説く、犯罪のメカニズムと実践的防犯ノウハウ。(引用元:amazon)

3. 「あぶないばしょはどっち?遊んで学べる防犯絵本」
防犯絵本で子供にも教えやすい!
読書メーターの口コミはこちらをご覧ください。高評価です。

こんな方におすすめの著書が揃っています!
- 子どもに安全な行動を教えたい保護者
- 通学路・遊び場の防犯を見直したい家庭
- 自治体で安全な地域づくりに携わる方
- 教育現場での防犯教育を充実させたい先生や職員
よかったらチェックしてみてくださいね。


にゃー子のroomに紹介した商品が載ってます。
良かったらのぞいてね。
